凸凹デイズ
山本 幸久さん 作
文芸春秋
≪こんな人におすすめします≫
- ほっこりしたい方
- 爽快感を味わいたい方
- デザイン業界に興味がある方
- デザイナーを目指している方
- コミカルなストーリー展開が好きな方
≪あらすじ≫
凹組はスーパーのチラシでも何でもこなす弱小デザイン事務所。
社員は3人。新米デザイナーの主人公「凪海」(なみ)と、同僚の天才肌「黒川」、仕事に信念を持つ「大滝」の元に、老舗遊園地のリニューアルデザインコンペというチャンスが舞い込む。
凪海は長年暖めてきたキャラクター、デビゾー・オニノスケのイラストを描き…
そしてもう一人の女性「ゴミヤ」の登場で話が込み入り、エンディングで物語の本当の始まりを迎える。
≪感想≫
「デザイナーってこんなに大変なんだ」。
デザイン関係の仕事に華やかな世界観しかなかった私には驚きと、普段見ることのない世界をのぞき見しているような気分で読み進めました。
自分の力を信じて外の世界へと飛び出すことができる人と、力がありながらも怖くて外へと踏み出せない人。主人公が「私は前者だな」と自覚する場面で、踏み出せる人がうらやましかった若い頃の自分がひよっこりと顔を出し、ドキドキしながら心配する始末。
けれど、主人公と周りの人々に助けられ「がんばる仲間がいることの安心感」に包まれて読了。
「誰と仕事をするか」の大切さを感じました。
物語の進行に登場人物のキャラクターがうまく絡み合っていて、読み終わった時の爽快感が良かったです。
その爽快感を欲して、もう何回と読み返してしまう本です。
≪読後におすすめ≫
- カイシャデイズ
- 笑う招き猫
- ある日、アヒルバス
- 天晴れアヒルバス→あっぱれアヒルバスに改題
- 幸福ロケット
- 渋谷に里帰り
- 床屋さんへちょっと
- 一匹羊
- 店長がいっぱい
- 誰がために鐘を鳴らす
⇓「凸凹デイズ」を探す⇓
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。