キッチン風見鶏
森沢明夫さん 作
角川春樹事務所
≪こんな人におすすめします≫
- 暖かく心温まる物語が好きな方
- 人生に迷いを感じている方
- 自分の心に嘘をつかない人生を送りたい方
- 食べ物や料理に興味がある方
≪あらすじ≫
港町にある、動かない風見鶏が目印の「キッチン風見鶏」は、老舗の洋食屋。
オーナーシェフの鳥居絵里が作る、お客さん一人一人に合わせてじっくりと作り上げる料理が大人気。
ウエイターの坂田翔平は漫画家志望で、幽霊が見えてしまうことで悩んでいる。
そこを訪れる、シェフのことが好きな手島さんと養子の歩ちゃん、シェフのお母さんの祐子さん、人気占い師の寿々さん…
「キッチン風見鶏」で繰り返される日常の中、一歩踏み出す勇気を持てない登場人物たちが、それぞれの想いから成長していく。
≪感想≫
表紙がどこか懐かしい雰囲気で、すっと手が伸び、優しい気持ちで読み進めました。初夏のさわやかな風景、さわやかな風が吹いている、日常の世界の中で始まる物語。
登場人物がイキイキしていて、優しくて、そして、エピローグであっと気づいて、またプロローグに戻って読み返してしまう・・・森沢ワールドに引き込まれた、大切な1冊です。
以前ある対談記事で、この物語は角川社長がひらめいた、4つのキーワード「食べ物」「熟成肉」「洋食屋」「戦争」、でストーリーが構成されている、と知りました。(森沢明夫さんのストーカーですよ私。いろんな記事見つけると読んでしまう 笑)
「食べ物」「熟成肉」「洋食屋」の3つは日常的なもの、でも「戦争」って非日常。どう絡んでいくのか、と素人の私の頭では、悲しいストーリーに仕上がりそうなものです。けれど…
そこが森沢明夫さん。なんともさわやかな風を感じるストーリー展開です。
みんなそれぞれ悩みがあり、立ち止まって、迷って、また進んで…を繰り返す毎日。だから、こんな安らげる、心が落ち着く場所や人がいるって素敵ですね。
シェフの絵里さんが作る料理がどれもおいしそう、一度でいいから、私のために考えてくれた料理を食べてみたいな。
登場人物全員が「いい人」である、このお話の中の一人に私もなりたいな。
と思い出しては本棚から取り出して、読み返ししています😊
インスタで記事をアップしていたら、森沢明夫さんご本人から「いいね!」をいただきました✨びっくり!感動しました。ありがとうございます!
*先日(2023年9月)「キッチン風見鶏」と「エミリの小さな包丁」が、またまた重版されたとのこと!(インスタグラムご本人より)
おめでとうございます‼
≪読後におすすめ≫
- 『虹の岬の喫茶店』
- 本が紡いだ五つの奇跡
- 水曜日の手紙
- 『大事なことほど小声でささやく』
- 『おいしくて泣くとき』
- 『エミリの小さな包丁』
- 『津軽百年食堂』
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最後まで読んでくださりありがとうございました!